2021年01月06日 12:58

東京都庭園美術館は、「20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?」展を1月30日より開催する。
1910~20年代のヨーロッパで生じ、芸術・デザインに革新をもたらした構成主義は、特にビジュアルデザインの領域において、図像と文字を幾何学的・抽象的な融和のもとに構成しようとする特徴的な表現様式をもたらした。エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンなど、数々のアーティスト/デザイナーが時代を超えて共有したこの様式は、広くビジュアルデザインの可能性を拡張する試みとして発展を重ね、今日のビジュアルデザインの基盤を形成する。
本展は、この潮流のもとに世に送り出され、時代を彩った構成的ポスターが、20世紀を通じて織りなした図像と文字の風景を、竹尾ポスターコレクション(多摩美術大学寄託)により辿るもの。展示される個々のポスターが示す鮮やかな創造力、そしてそれらのポスターが総体として示す歴史的な継承と発展のプロセスを楽しめる。
入館料は、一般1100円、大学生(専修・各種専門学校含)880円、中・高校生550円、65歳以上550円。会期は1月30日~4月11日(休館日は、2月10日・24日、3月10日・24日、4月5日)。会場は東京都庭園美術館 本館+新館。