2020年12月25日 18:57

アバターロボットの開発を手掛けるMira Roboticsは、住友商事竹橋ビル内の住友商事マシネックス専有部にて、2本のアームと高さ調整により遠隔で様々な業務を行うことができるアバターロボット「ugo」による空気環境基準の測定業務の実証実験を実施した。
空気環境測定は、ビル管理法により、不特定多数の人々が出入りする建物で年6回測定を行うことをビルオーナーに義務付けられている。昨今は点検員の人材不足が深刻となり、時間も人も拘束される業務の一つであるため、ugoを活用することで遠隔での測定による省力化と課題抽出を目的とした実証実験を実施した。
測定方法は、建築物環境衛生管理技術者の監督のもと、ugo自らセキュリティーカードをかざし入室し、測定ポイントまで移動したのち、ugo搭載の空気環境測定機能で温度・湿度・二酸化炭素などの検査項目を測定し、同時にその場にいる人数もカウントし記録する。また今回の実験では、専用施設内のドアノブをugoの紫外線除菌ハンドで殺菌する取り組みも同時に行った。
ugoの特徴であるエレベーター操作のフロア移動と、自動巡回機能を組み合わせることで、1台のugoでビル内の巡回警備や巡回測定が可能となる。警備・点検・清掃・案内といった様々なビル管理業務が行えるようになることで「ワンロボット・マルチユース」を実現し、さらなる導入価値と投資効果を高める。