2020年12月25日 16:28

電通国際情報サービス(ISID)のオープンイノベーションラボは、ITID、横浜みなとみらい21と共同で、デジタルプラットフォーム「Decidim(ディシディム)」の実証実験を、2020年12月より2021年3月の予定で横浜市内において実施する。
「Decidim」は、スマートシティの取り組みで先行するスペイン・バルセロナ市など欧州を中心に幅広く利用される、デジタルプラットフォーム。バルセロナでは、2015年からの4年間で4万人以上がDecidimから政治参加し、都市に暮らす人々の生活に直結する議題などに対し、1万を超える提案から約1,500のプランが採択されている。
本実証実験は、企業の研究開発拠点やスタートアップ、大学等が続々と進出し、イノベーションエリアの環境づくりに取り組んでいる、横浜都心臨海部において実施。同エリアをハブとして横浜内外における「イノベーション創出に向けた民間主体の取組」を決定するための合意形成手法として、Decidimをトライアル利用する。実証実験参加者に対し、Decidim上で情報を共有、意見収集や、議論等のコミュニケーションを可視化、集約化し、同地区の取り組みに結び付けることを目指す。
また、本実証実験には、モノ・コトづくりのコンサルティングを行うISIDグループ企業のITIDも参画し、システムズエンジニアリング等の考え方を応用しながら、手戻りを抑制し計画的に合意形成するための、合意形成プロセスデザイン方法の確立も併せて検討する。