2020年12月22日 17:41

国立循環器病研究センターとパナソニックは、国循の病院内におけるロボティックモビリティPiiMoを活用した移動支援機能の有効性検証に関する共同研究に合意し、12月16日より実施している。

超高齢社会の到来に伴い、介護を必要とする高齢者が増加しており、看護師の業務の中で、検査・診察・リハビリなどの患者移送には多くの時間が費やされるようになっている。医療従事者の働き方改革の意味でも、ロボット技術を用いた患者移送の実用化は、医療現場における深刻な人手不足を解決するには欠かせない技術となる。国循は広大な敷地に建つ大型の病院であり、患者は受診受付から診察室、X線、CT・MRIなどの画像検査、血液検査など複数個所を移動した場合は延べ数kmにおよぶ長距離の移動となり、患者および介助を行う家族、看護師などの大きな負担の要因となっている。

これまで、国循とパナソニックは、健康、多世代居住、地域共生をテーマとしたスマートシティプロジェクト「Suita SST」をきっかけに様々な分野で協業や連携の検討を進めてきた。今回、国循の病院内において、パナソニックが開発したロボティックモビリティPiiMoを、外来患者や入院患者の移動時に試用し、次世代型モビリティの移動支援機能(安全停止機能、追従走行機能)の有効性を検証することになった。

実施期間は、12月16日~2021年1月31日(うち4週間程度)。