2020年12月22日 15:19

日刊工業新聞社は、書籍「よくわかるデザイン心理学 人間の行動・心理を考慮した一歩進んだデザインへのヒント」を発売する。

心理学は記憶、学習、思考などを含めた人間の行動全般を科学的に扱う。「どういうデザインが好まれるのか」「何がストレスになるのか」「どうすれば注意を引きやすいのか」といった商品開発時に発生するデザインの課題解決に心理学の手法を用いるのが、デザイン心理学だ。形あるものだけでなく、サービスやシステムのような目に見えないものも応用できる対象となる。本書は、デザインの初心者や心理学の知識がない人でも興味を持って読み進めてもらえるよう、1項目読み切り形式になっている。専門書を敬遠しがちな人でも安心して読むことができる。

人を惹きつけるデザインとするには、対象となる人間の特性を知ることが大切。例えば人間には、強制されると反発したくなる気持ち(心理的リアクタンス)や変化を避けようとする気持ち(現状維持バイアス)がある。本書では、デザインに欠かせない人間の特性をやさしく解説する。また、「シニアが欲しくなる商品」「作業がはかどるノート罫線」「居心地の良い店舗」など、著者がデザイン心理学を応用して取り組んだ具体的な事例をいくつか紹介。さらに、機能とデザインを両立させるにはどうすれば良いのか、そのヒントを紹介する。心理学の手法を応用することで、どんな科学的根拠を示すことができるのか。心理学の基礎的な要素を随所で解説する1冊だ。

定価は2200円(税抜)。発行日は12月23日。

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