
伊藤手帳は、使用した「手帳の保管期間」に関する調査結果を公開した。同社では、これまでの調査によって約8割が「来年度も手帳を買う」という回答をした結果と、同社ECサイトの購入状況から、手帳は継続購買意向の高い商品と捉えている。その一方、手帳を使う人が過去の手帳をどのくらいの期間保管しているか把握ができていない状態だった。
また、今年はコロナ禍で断捨離が注目されるようになり、同社の本社所在地である名古屋市では令和2年6月度のゴミ処理量は前年の2.9%にあたる51,594トンとなった。このような背景から手帳は1年使用した後も保管するものなのか、すぐ処分するものなのか環境の観点も含めて今回の調査を行った。
調査の結果、手帳を保管する期間は1~3年未満が23.1%、3~5年未満が19.7%、5年以上が55.6%となり、全体の98.4%の人が手帳を保管する傾向が見られた。一方、使用した翌年に処分する人は1.6%だった。5年以上保管する人が55.6%と全体の半数をしめた事からも、手帳を大切にしている事が伺える。手帳を保管する理由については自由記述回答を行い、その中から多く使われている単語を抽出した。「振り返る(14.9%)」「見返す(20.5%)」「思い出す(8.5%)」といった内省的な言葉や、「捨てられない(4.2%)」といった習慣性的要因の言葉が見られた。
また、手帳を使う目的(複数回答)は「仕事の予定管理(74.4%)」「メモ(57.3%)」「日記(53%)」だった。予定の管理や出来事の記録といった用途の他に「自分と向き合う」ために利用している人が全体の47%の回答となり、手帳を保管する理由と紐づいているのではと推測する事ができる。