2020年12月18日 12:06

エムエス製作所は、東京医科大学病院感染制御部の中村造准教授監修のもと、山一ハガネと共同でキーボードを介した感染を防止する「Touch Wrap(タッチラップ)」を開発した。

新型コロナウイルスによって、私たちの暮らしは大きく変わった。消毒、抗菌、除菌。身の回りをキレイにしようとみんなが心を配っている。たくさんの人が共通して利用する場所や物ならなおさらだ。急性期の医療施設ではこれまでも院内感染が大きな問題となっており、COVID-19の流行で、これがより一層深刻な状況となっている。院内感染の大きな要因として手や共有物品が挙げられるが、病院ではノートパソコンで電子カルテを作成することが多いため、ノートパソコン、特にキーボードへの感染対策が必須となる。一方で、消毒薬での清拭は入り組んだキーボードには不向きで、臨床現場では簡単に実行可能な解決策を模索していた。

「もっと手軽に確実に清潔にできる方法があったらいいな」、「TOUCH WRAP」はそんな願いに応えるために開発され、ものづくりの力と医療現場の声で改善が重ねられている。「TOUCH WRAP」は量販店などで購入できる一般的なラップフィルムを使用可能。未使用の部分を巻き出して、パソコンのキーボードやタブレットの画面を覆い、さまざまな機器を常に清潔に保ち、手で直接触れられる。いつでも真新しいラップフィルムでキーボードを覆うことで、消毒の手間も、不安な気持ちもなくす。病院で、図書館で、学校で、家庭で、どこでも使える製品だ。

エムエス製作所