2020年12月17日 12:32
愛知ドビーは、同社が製造・販売する「バーミキュラ フライパン」が、「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.22」に選出された。
「JIDAデザインミュージアムセレクション」は、日本インダストリアルデザイナー協会（JIDA）によるインダストリアル・デザインの普及と啓発を目指して、独自の視点に基づいて優れた製品を選定し、広く一般に向けてその成果を発表、展示、記録、収蔵するミュージアム活動だ。
「バーミキュラ フライパン」は、「プロの炒め料理がおいしいのは、食材から出る余分な水分を、高火力の熱源と鍋振りの技術で素早く飛ばしているから」ということに着目し、水がなじむ特殊な性質を持つ新開発のホーローコーティングと、蓄熱性が高い鋳鉄を組み合わせることで、食材から出る余分な水分を瞬間的に蒸発させ、素材の旨みを凝縮することを可能にした。また、鋳物ホーロー製の本体を、日本の職人の技術で1.5mmの極限の薄さまで軽量化し、シームレスにつながる削り出しのウッドハンドルを組み合わせることで、使いやすさと美しさを実現している。
審査委員からは、「フライパンに求められる、軽さ、焦げにくさ、耐久性を鋳物ホーローという素材の利点を最大限に活かすことによって見事に解答している。持ち手の削り出しのウッドハンドルは熟練した職人の手によるものなど、料理を作っている時に思わず招いた友人に話したくなる様な、そんな豊かな情景さえ浮かんでしまうプロダクトだ。使う前から、そして使ってから何十年先もずっと愛着が湧く道具となっている」と高く評価された。
