2020年12月11日 13:17

日本調剤は、「宅配ロッカー・スマートピックアップロッカー」を開発、展開するフルタイムシステムとの合同プロジェクト第2弾として、日本調剤根津薬局(東京都文京区)において処方薬受け渡しの実証実験を12月10日より開始した。
両社は、コロナ禍においても患者が安心して薬物治療・服薬指導を受けられる環境を整備することを目指し、非接触の処方薬受け渡しの実証実験を11月2日より開始した。第2弾となる今回は、風除室にスマートピックアップロッカーを設置することで24時間いつでも処方薬を受け取れる体制を整備した。全てのロッカーに冷蔵機能を搭載することで、薬局の営業時間外であっても冷所保存が必要な処方薬も安全に受け取ることができる。
今回の実証実験に使用する「スマートピックアップロッカー」は、フルタイムシステムが開発した宅配ロッカーであり、視認性の高いタッチパネルによって、誰でも簡単に操作ができる。QRコードをかざすだけで荷物の受け取りが可能で、利便性にも配慮した設計となっている。電気錠の制御や利用履歴データは、コンピュータで管理されるため、患者が処方薬を受け取ったかどうかを薬局で管理することも可能。冷蔵機能を備えることによってロッカー内の温度を一定に保つ仕様となっており、監視システムで24時間温度監視が可能だ。異常温度となった際には監視システムにアラートが出るため、ロッカー内の医薬品の品質を担保。また、タッチパネルとロッカー内部の床面は「抗菌シート」で保護されているため感染症の拡大防止にも寄与する。