
ぐるなび総研は、今年の日本の世相を反映し象徴する食として、2020年「今年の一⽫」に「テイクアウトグルメ」を発表した。
「今年の一⽫」は、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するために2014年に開始し、今回で7回目となる。2020年「今年の一⽫」では、飲食店情報サイト「ぐるなび」の保有するビッグデータから、検索数や上昇率などの一定条件を満たした40ワードを抽出。それらを選択肢として、ぐるなび会員を対象にアンケートを実施し、30ワードを抽出。さらにメディア関係者による審査の得票数を加味し、4つのノミネートワードを選定。その中から、その年に流行または話題になったこと、その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること、食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること、の3つの条件を満たしていることを「今年の一⽫」実行委員会にて確認して承認・決定した。
今年の「テイクアウトグルメ」選定理由は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、新たな収益源としてテイクアウトを開始する飲食店が急増したこと。ラーメンや高級料理、アルコール飲料など多種多様なメニューが増え、包材にも工夫が見られたこと。また、生活様式が変化し在宅時間が増えるなかで、自宅でも手軽に飲食店の味を楽しめるテイクアウト需要が高まったこと。外食の楽しさや飲食店の存在価値を再認識し、テイクアウトを通じて消費者が飲食店を支援する動きも見られたこと。さらに、今後も外食を楽しむ方法としてテイクアウト利用が継続し、新しい日本の食文化として定着する兆しがみられること、など。