
パナソニックは、空間ソリューション事業推進の一環としてニューノーマル時代のワークプレイス創造に向け「『働く』を実験する」をテーマとしたライブオフィス「worXlab(ワークスラボ)」を、パナソニック東京汐留ビルにて12月に開設する。
近年の働き方改革に加え、COVID-19発生後は新しいワークスタイルに対応したオフィスの形が模索されている。従来は効率性が重視され、執務ゾーンを大きく確保することがオフィスの主流だった。今後は、在宅勤務やサテライトオフィスでの勤務、ワーケーションなど働き方の多様化やワークプレイスの分散化が定着することを前提としたうえで、オフィスワーカーの安全性確保、出社するメリットや創造性と生産性の両立等が重視されていくと想定している。
同社は、これまで大阪府や広島県の自社オフィスで実証実験を行い知見を蓄積してきた。COVID-19発生後の開設となる「worXlab」では、密回避ソリューションをはじめとして、センターオフィスにおいて特に重要となる4つのテーマ(安全・交流・集中・回復)に基づいたソリューションをオフィスフロアに点在させ、多様化する働き方をサポートする。
今回改修した約800平方メートルのオフィスフロアには、200個以上のセンサデバイスを実装。バイタルや位置情報、会話量などのヒトデータを軸に、空間のCO2濃度や湿度などの環境データ、機器の稼働状況などの設備データを取得・解析し、サイネージやスマートフォンでの可視化や設備運用へのフィードバックを行うことで人起点の空間最適化を行うとともに、効率的な施設管理・運営に活用する。