2020年12月04日 12:59

日本流行色協会(JAFCA)は、今年(2020年)と来年(2021年)の色を発表した。

同協会は、1953年創立以来、産業界に向けたカラートレンド予測情報の発信やコンサルテイングなど、カラーに関する様々な活動を行っている団体。毎年、「今年の色、来年の色」として、それぞれの年を象徴する色を発表している。今年(2020年)の色については、WEBサイトにて一般の人による投票で決定した。来年(2021年)の色は、同協会が選定した色だが、単に流行する色という意味ではなく、2021年のムードを象徴するさまざまなキーワードを包含した、その年の「テーマカラー」と言えるものとなる。

「来年(2021年)の色」は、「はじまりの色、希望のホワイト」(色名:ゼロホワイト、Zero White、マンセル値:N9.5、系統色名:ホワイト)。白は、白紙に戻すなど「はじまり」を示す言葉によく使われる。希望を胸に、ゼロから考えるという意味を込めて、「Zero Whiteゼロホワイト」と名付けた。白には他に「知性」「潔白」というイメージがある。2021年は何が本当かを見抜く「知性」が求められる。そして公共空間、家庭内ではウイルスから身を守る対策は今後も続けていかなくてはならない。白は「清潔さ」を表現するために欠かすことのできない色になる。

「今年(2020年)の色」アンケートで選ばれたのは、コロナ禍による不安な気持ちを象徴する「グレー」。全体の26.9%を占め、2位以下を大きく引き離した。その理由としては、コロナ禍における不安な気持ちを表現したものが大多数だった。

JAFCA