2020年12月01日 11:57

ユーハイムは、画像センサーを搭載し、職人の技術を機械学習するバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」を開発し、2021年3月4日に開業するバウムハウスへの実装に向け、年明けより実証実験を開始する。

ユーハイムは3月4日に、菓子製造工程に添加物を使わないため、材料メーカーと共に、加工材料から添加物の排除を実践する「純正自然宣言」を行った。この純正自然の菓子作りを進めていきながら、生産性を高めるためには、添加物のなかった頃の職人の技術の復活や継承、新たな職人の育成が欠かせない。その時間も手間もかかる過程のブレイクスルーとして、技術革新が相次ぐIOTやAIの技術を活用した。

ユーハイムが開発した、このバウムクーヘン専用AIオーブンは、職人が焼く生地の焼き具合を、各層ごとに画像センサーで解析することで、その技術をAIに機械学習させデータ化、無人で職人と同等レベルのバウムクーヘンを焼き上げることができる。ユーハイムではこのバウムクーヘン専用AIオーブンをアバターイン社と共同開発することで、今後、菓子店間の遠隔操作や、消費者によるアバターを通じた焼成体験などの実証実験を行なう。このことで、従来の流通体系とは違うスタイルの販売ネットワークづくり、職人の技術継承、地位向上などを模索していく。

2021年3月に名古屋に開業する食の未来をテーマにした複合施設「バウムハウス」には、このバウムクーヘン専用オーブンを実装したショップもオープン。そこでは「THEO」で焼き上げたバウムクーヘンの販売も行う。

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