2020年11月27日 17:20

山口県長門市と日立システムズは、長門市内の観光施設や地元企業約30社の協力を得て、新型コロナウイルス感染拡大防止と観光産業活性化の両立をめざす実証実験を本年11月から開始した。本実証実験は、本年3月に長門市が日立システムズと締結した地方創生に向けた包括連携協定に基づく施策の一つ。
具体的には、長門湯本温泉街や道の駅センザキッチン、元乃隅神社など、長門市内の主要な観光地計7か所に整備した「ながとフリーWi-Fi」を活用し、観光スポットや混雑状況の確認だけでなく、「ながとフリーWi-Fi」の利用時に入力するアンケート回答に基づいて、観光客の属性に合わせた周遊プランをプッシュ配信する。周遊プランの情報には近隣の観光エリアの各種情報がリアルタイムで配信されるため、当初は予定に無かった観光地や飲食店などへの訪問を促すことが可能になる。
また、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、現在、混雑している観光エリアの情報を配信対象から除外し、逆に混雑している観光エリアに居る観光客にはリアルタイムな混雑状況を通知するなど、観光客が安心・安全に楽しめる旅のサポートを行う。
これにより、観光客に観光地の周遊や消費行動を促し、地域のさまざまな魅力を知ってもらうとともに、3密を回避した安心・安全な旅を提供することで、満足度やリピート率を高めることをめざした新たな観光振興の取り組みを進める。