2020年11月11日 17:59

CureAppは、ニコチン依存症を対象とした治療用アプリである「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(CureApp SC)が、中央社会保険医療協議会(中医協)より了承を得て、12月1日より保険収載される運びとなったことを明らかにした。治療用アプリ・デジタル療法の保険収載は国内で初めての事例となり、禁煙治療領域に限っては世界でも初となる。
CureApp SCは、禁煙外来で治療を受ける患者の院外での治療補助するために医師から処方される医療機器で、患者アプリ・医師アプリ・COチェッカーの3つから成り立っている。患者アプリは常に患者様の側にあるスマートフォンの特性をいかし、個々の患者の治療状況や体調などに合わせて個別化したガイダンスを適時提供。在宅や勤務中など医療者の介入が難しい「治療空白」期間をアプリが支援することで、禁煙継続率が向上する。
また、患者用アプリへの入力内容から前回の診察以降の患者の日常の様子を医師が詳細に把握することできるため、より効率的で質の高い禁煙治療を可能にする。
疾患治療のために医師が患者へ処方する治療用アプリは、新しい治療法(デジタル療法)として国内外で注目されており、すでに欧米では国の承認を得て保険償還されるかたちで実際に患者へ処方され始めている。CureApp SCも治験によって安全性と有効性が確認されており、薬事承認取得および今回の保険収載に致った。CureApp SCの発売開始は12月1日を予定。