2020年11月11日 16:08

日本触媒は、「紙より薄いフィルム光源(iOLEDフィルム光源)」のパイロットラインでの製造を開始する。

iOLEDフィルム光源は、有機ELの長年の課題であった大気中の酸素や水分による素子の劣化を、日本触媒とNHKとの共同開発による材料および素子技術(iOLED技術)により克服し、厚さ0.1mm以下と紙より薄く、高い柔軟性を実現している。これまで、自動車業界、服飾業界、包装業界、美容・医療業界など多岐にわたる業界から問い合わせがあり、少量のサンプル提供を行ってきたが、今回パイロットラインを立ち上げ、より大規模で本格的な試験が可能になった。製造する基板最大サイズは200mm x 200mmで、さらに一部製造ラインを自動化することで、生産能力を10倍以上に増強した。このパイロットラインを活用して、様々な開発ステージの顧客に対して希望の使用形態に合った色、形、特性を持ったサンプルを提供していく。

今後、12月に行われる新機能性材料展(オンライン)にてiOLEDフィルム光源を紹介。同社ブースでは、薄さを体感してもらう動画などを閲覧できる。同社は、このiOLEDフィルム光源の新しい光をもって、明るい未来を創造していくと共に、今後も独創的で優れた技術を開発・企業化し、企業理念「TechnoAmenity~私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」の実現にまい進していく。

日本触媒