2020年11月06日 18:38

横山美術館(ヨコヤマビジュツカン)」において、 11月7日より企画展「目でも陶酔できる ウイスキーボトル展」を開催する。

横山美術館は、明治・大正期の輸出陶磁器を中心に展示する美術館。

アメリカが最も輝いていた1950年代には、ケンタッキー州を中心に50社以上のウイスキー蒸留所があり、競い合って製造していた。アメリカではホームバーをもつ家庭が多く、デカンターに好みの酒を入れて、皆の集まるパーティーの際にはそれで酒を酌み交わし、棚に飾って鑑賞するインテリアとしても楽しんだ。ウイスキーメーカーがしのぎを削って企画・発注した陶磁器製のウイスキーボトルのデカンターは、輸出用の陶磁器製の置物「セト・ノベルティ」をつくる技術を応用し、多くが瀬戸で制作された。細部にまで表現の行き届いた写実的な装飾品としての地位を確立させ、現在でもコレクターの間では人気の高いアイテムとなっている。題材はカウボーイや独立戦争、野生動物、偉人、銀幕のスター、自動車など多岐にわたり、どこがボトルの栓なのか分からないほどに巧みな造形となる。ウイスキーは酒であると同時に、政治、経済、文化であるともいわれている。ボトルに表された、アメリカン・スピリットに陶酔することができる機会となる。

やきものの素地に楽しく彩色する講座「絵付け体験」を、12月6日13時半~15時、横山美術館5階多目的ホールにて開催。定員20名(要予約、先着順)。参加費は3000円(材料・焼成費・入館料込み)。