2020年11月06日 18:42

岐阜発のモノづくりベンチャー企業「キュリオ」は、エアロゾル(微小な飛沫)感染を予防する、ポリエチレン製のディスポーザブルカバーを使った2製品を開発した。使用後はカバーをその都度廃棄するため、洗浄・消毒する作業が最小限に短縮できる。

新型コロナウイルスによる感染者数は国内で計9万人(2020年10月23日時点)を超え、医療現場では日々、患者の受け入れや対応に追われている。既に病院での院内感染が各地で発生する中、医療従事者が安全に医療措置・ケアに従事できる環境の構築が急務になっている。

このたび開発された「鼻腔検査用エアロゾルカバーフレーム」は、9月から提供している人口呼吸器の挿管抜管時に使用するエアロゾルカバーフレームをベースに、インフルエンザやPCR鼻腔検査時に使用できるフレーム及びカバー。フレームは組み立て式で、移動に便利なキャスターが装着。カバーにはドクターが手、腕を挿入する場所にミシン目加工が施されている。静岡県のクリニックの製品開発協力のもと開発した。

「車いす用エアロゾルカバーフレーム」は、患者が院内で移動する際に使用する車いす用のエアロゾルカバーフレーム。ほとんどの院内用車いすに取り付け可能で、フレームを装着したまま車いすの折りたたみが可能。フレームは3段階の高さ調節ができ、カバーは市販のポリ袋が使える。神奈川県横須賀共済病院の要望にこたえて開発した。