2020年11月06日 15:16

凸版印刷とネスレ日本は、ネスレ日本が販売する「キットカット」大袋タイプ製品の外袋を紙パッケージ化する取り組みにより、日本包装技術協会(JPI)が主催する「第44回木下賞 包装技術賞」を受賞した。
「木下賞」は、JPI第2代会長である故木下又三郎さんの包装界に対する多年の功績を記念して設定された表彰事業。本賞は、包装技術の研究・開発に顕著な業績をあげたものや、包装の合理化・改善・向上・新規分野創出に顕著な業績をあげたものに与えられる。
SDGsなど、世界規模で環境配慮や省資源化推進の機運が高まり、また世界的な社会課題となっている「廃棄プラスチックによる海洋汚染問題」を受け、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっている。凸版印刷はこれらの課題に対し、包装材料の調達から廃棄・リサイクルまでの課題解決に貢献する「サステナブルパッケージソリューション」を提供している。またネスレグループは、プラスチックごみの課題に向けた取り組みをグローバルで積極的に行っている。
ネスレ日本は、その日本国内での具体的な取り組みとして、「キットカット」大袋タイプ製品の外袋の紙パッケージ化に着手。「キットカット」では従来、プラスチックの外袋が使用されていたが、凸版印刷とネスレ日本は紙製パッケージの開発力・生産技術を駆使し、外袋の紙化に成功した。2019年9月より、「キットカット」大袋タイプ製品5品の外袋は紙パッケージに変更され、それ以降、紙パッケージ製品のラインアップを徐々に拡大。それにより従来品と比較して、年間で450トンのプラスチック削減量を見込んでいる。