2020年11月05日 17:11

オリンパスは、内視鏡検査・手術において、より安全・安心な診療環境を実現するために、新型コロナウイルス等の感染リスクの低減を目指した内視鏡検査用防護用具を開発した。

世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、医療現場の最前線では、多くの医療従事者が命を守るために医療の手を止めることなく尽力を続けている。一方で、内視鏡診療の現場では、内視鏡挿入時の咳や嘔吐反射、咽頭や鼻孔への麻酔薬噴霧、鼻腔内手術時の出血などにより発生する飛沫やエアロゾルからの感染リスクを低減し、安全・安心な環境で検査を行うことが求められている。

オリンパスはこのような課題に対し、内視鏡診療時における医療従事者の感染リスク低減を目指した内視鏡検査用防護用具を開発した。今回開発の内視鏡挿入口付きマスクは、吸引ポートと換気ポートが備わっており、検査時に発生する飛沫やエアロゾルを吸引することができる。また、内視鏡操作部を覆うためのカバー、および内視鏡挿入部や処置具を覆うためのドレープなどもあわせて開発した。本開発は、耳鼻咽喉科・アレルギー科の医師である松脇クリニック品川 松脇由典先生、虎の門病院・消化器内科 菊池大輔先生と共同開発したもの。

これらの製品開発を通じて、医療従事者が安全に内視鏡診療を行える環境と、内視鏡診療を必要とする患者が安心して受診できる環境づくりに貢献する。