2020年11月04日 18:34

角川アスキー総合研究所は11月4日、「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」および「ブラウザーアプリによるWeb表示速度の調査」を実施し、その結果を取りまとめた。

調査は、スマートフォン(iPhone)のWebブラウザーでアクセスできる主要な15のコンテンツサイトに実際にアクセスして、コンテンツを表示した際の全体のデータ転送量と、広告ブロックツールで広告を非表示にした際のデータ転送量を計測。その差を広告のデータ転送量と推計して、結果を集計・分析した。その結果、今回調査した15の主要なコンテンツサイトの多くで、そのデータ転送量の半分以上を広告が占めていた。

調査した15サイトの単純平均では、全データ転送量のうち約44%が広告と推計される。たとえば、Yahoo! JAPANといったポータルサイト、動画共有サイト(YouTube)では、広告のデータ転送量がコンテンツと同等か、それ以上を占めている。一方、Amazonや楽天といったショッピングサイトは、ポータルサイトに比べると広告のデータ量の占める比率が小さくなっていた。天気予報/災害情報では、いずれもデータ転送量の6割程度が広告だった。

これらの結果と、データ通信量の単価やWeb、SNS、動画サイト、メールといった項目ごとの利用時間・データ転送量等から類推すると、4人家族全員がスマートフォンを持っている場合、月々のデータ通信料金のうち約2,900円ぶんを広告のデータ転送に費やしていることになる。