2020年11月04日 17:31

オムロン ソーシアルソリューションズは、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストア、中小規模の工場などで、事業者が太陽光で発電した電力を売電せずに全てを施設内で利用する「完全自家消費」専用の保護継電器「KP-PRRV」を2021年2月に発売する。「KP-PRRV」は、高圧受電向けの太陽光システムの安全を担保し、送電網(電力系統)の故障や事故発生時にその影響を最小限に抑えるための機器(保護継電器)。

電力料金が高騰し太陽光発電システムの導入コストが低下する中、2030年に向け、再生可能エネルギーの主力電源化には固定買取制度(FIT制度)に頼らない地産地消を前提とした太陽光発電システムの普及がますます重要となってきている。一方、高圧受電の完全自家消費型システムでは、多くの機器が必要であり、設置コストの削減や停電時間内での作業効率化、省スペース化が導入の課題となっている。

今回発売する「KP-PRRV」は、高圧受電での完全自家消費に必要な4つの機能(逆電力検知機能、地絡過電圧検知機能、バックアップ電源、電力計測機能)を一つにまとめ小型化した。

これにより設置容積を従来比85%減の省スペース化を実現したことに加え、各種設定や設置の簡単化、従来必要であった各機器間の複雑な配線を専用パワーコンディショナ「KPW-A-2」に接続する通信線一本に集約したことなどで工数の削減に貢献する。詳しくはこちら