2020年10月30日 18:56

松竹芸能、NTTデータ経営研究所、Orucheは、松竹芸能が事業運営をしている体験型コミュニケーション研修プログラム「笑育(わらいく)」の効果・効能を、脳科学の観点から検証を行った。その結果、「笑育」がコミュニケーションスキルの向上効果を示すことが分かった。

実験では、事前アンケートの実施後、体験型コミュニケーション研修「笑育」を実施。また、笑育実施中の参加者の表情の変化を評価するために、カメラを用いて参加者の顔を撮影した。その後、笑育実施後の対象者のコミュニケーションスキルや心理特性等の把握を目的として、対象者のコミュニケーションスキルや心理特性等を問うWEBアンケートを実施した。

検証では、自己主張スキルが27.2%向上し、同性初対面の人に対する欠点の自己開示が51.2%向上。また、同性の仲の良い友だちに対する、ネガティブな面の自己開示が30%程度向上した。

笑顔は人間のポジティブな状態を示す代表的な指標の一つであり、笑育における重要な成果指標のひとつ。今後同社では、同実験で取得した顔データを分析し、笑育中の参加者の笑顔の程度や発生頻度などと笑育の効果・効用との関係性の解析を行う。また、本実証実験の結果に基づいて、より多くの企業、学校に笑育サービスを提供し、コミュニケーションスキル等のスキル向上に貢献。また、笑育の効果・効用に関する追加的なエビデンス獲得のために継続してデータを収集し、より付加価値の高いサービス創出を目指す。