2020年10月30日 17:15

「ETIC.」と「東の食の会」は、J.P.モルガン及び東北経済産業局の支援を受け、ワカメ戦略会議(ワカメ料理の試食会)を10月27日(火)に東京都内で開催した。

ワカメは三陸を代表する食材であり、岩手県・宮城県で国産養殖ワカメの約8割の生産を誇るが、フランスでは流通が少なく、食材としてもあまり浸透していない。またEUへの水産物の輸出については、そのほとんどの品目にて取得要件が厳格なEU HACCP認証が必要となる中、ワカメは当該認証の取得が不要。以上のことから、現地での競合も少ないことが見込め、フランスへの輸出が期待できる産品の一つであることから、本試食会ではワカメをメイン食材に選定。東北の食材に造詣の深いフランス料理店ビストロ ダルブルの武藤シェフの協力のもと、普段ワカメを食さないフランス人にも好まれるようレシピ開発を行った。

当日は、在京フランス人シェフや食関連会社、貿易会社関係者を中心に25名が参加。会場とオンラインでつないだ三陸地方のワカメ生産者から直接、生産物にかける想いや世界へ挑戦する意気込みを聞くとともに、参加者からは試食内容のワカメ料理・食材の感想が生産者に伝えられた。

中でも、ほうれん草の代わりにワカメを用いたキッシュは、ほどよい弾力とシャキシャキした食感が絶賛され、「一般的なキッシュよりも美味しい。フランスでも受け入れられると思う」という感想が寄せられた。また、一緒に提供した仙台秋保醸造所のワインとのマリアージュに関しても、高い評価を得ることができた。