2020年10月26日 13:13

旭酒造は、「最高を超える山田錦プロジェクト2019」の山田錦の品質を評価するコンテストの優勝米で造った獺祭を製品化、そのうち6本をサザビーズのオンラインオークションに出品する。
海外のオークションで日本酒が扱われることはほとんどない。それは、日本酒の知名度がまだ低いという事もあるが、ワインの様に熟成を前提とした商品が少なく、投機的な価値での扱いが無いという事も理由だ。ただ、最高に美味しい日本酒は、そういった壁を乗り越えられるとの想いから、旭酒造はこのオークションに挑戦する事を決断した。
旭酒造は「最高を超えた獺祭を作るために、最高を超える山田錦を作ってもらいたい」という思いから、2019年より、山田錦プロジェクトと銘打って山田錦栽培農家を対象にした山田錦の品質を評価するコンテストを行っている。今回サザビーズオークションに出品する「獺祭~最高を超える山田錦2019年優勝米~」は同コンテストで全国160名のエントリーの中からグランプリを獲得した、栃木県の山田錦栽培研究所・坂内義信さんの山田錦を使用。「磨きその先へ」の製法を基に、さらに踏み込んだ形での酒造りを行ったものとなっている。
商品の表ラベルと特製の木箱にはシリアルナンバー付き。オークションへの出品は6本で、23本のうちサザビーズオークションに出品されない17本は販売されず、市場に出されるものは今回オークションに出品される商品のみ。1本45万円~70万円の落札価格を想定している。
入札期間は10月30日~11月10日12時(日本時間)。