2020年10月22日 18:11

CRUST JAPANは、廃棄パンなどの余剰食材を原料とするクラフトビールと炭酸飲料の販売を、2020年12月末~2021年1月より正式に提供開始する。
世界の食品ロスは年間13億トン、そのうち年間90万トンものパンが廃棄されていると言われている。この余剰生産されたパンに注目したのが、元シンガポール海軍のTravin Singh。シンガポールのカフェやベーカリーから売れ残りのパンや、生産過程で発生したパン屑を回収してビール製造を開始し、2019年にビールブランド「CRUST」を創設した。そして2019年9月のリリースから、わずか1年で344kgの廃棄パン削減を達成、5982リットルのビール製造販売に成功。この成功をシンガポールだけではなく、アジア全体にも広めていきたいと考え、2020年にCRUST JAPANを創設した。本社のあるシンガポールでは、廃棄されるフルーツを使ったビールも販売しており、アジアならではの余剰食材を使った独自のビール開発・研究を進めている。CRUSTは現在、日本財団が主催するImpacTech Social Change Makers Programに参加し、日本市場での展開準備を進めている。
今回、日本で発売が決定したのは、売れ残りのパンで製造したCRUSTの代名詞ともいえるクラフトビール「CRUST」に加え、とある余剰食材で製造した炭酸飲料「CROP」をリリース予定だ(詳細、近日公開予定)。
両商品は2020年12月末~2021年1月の間に正式提供販売を予定している。