2020年10月22日 16:46

五島スマートアイランド推進実証調査協議会は、国土交通省スマートアイランド推進実証調査業務の一環として、ドローン物流による処方薬等の輸送、およびアバターロボット、タブレット等を患者-医師間のコミュニケーションツールとして活用した、オンライン遠隔医療の離島モデルを構築。令和2年10月5日(月)から、嵯峨島出張診療所でのオンライン診療およびオンライン服薬指導の提供を開始した。

本事業では、初診・再診問わず患者が嵯峨島出張診療所を訪れ、三井楽診療所の医師および五島中央病院に勤務する一部の医師のオンライン診療を、毎週月曜日~金曜日の日中の指定した時間帯に受けることが可能となる。また、院外処方を利用し、幅広い薬の選択肢の中から処方を行い、オンライン服薬指導を介して島を出ずに処方薬を受け取ることを可能とする。

本事業のドローン物流においては、昨年度五島市福江島から赤島、黄島へ計20日間実施した取り組みをさらに発展させ、本事業では嵯峨島に、初めて実際の処方薬を搭載して貝津港~嵯峨島間(約5km)の運航を行う計画としている。また、上記の遠隔医療と同時に、五島市立嵯峨島小中学校の保健室から同校学校医である三井楽診療所の医師にタブレット端末のテレビ電話を介して児童の健康について相談するオンライン受診相談を行う体制を構築し、同期間中に実証を行う。

この遠隔医療実施体制は令和3年2月12日(金)まで実施する予定としており、一部の期間においては、ドローンによる処方薬等の輸送体制を提供する。