2020年10月22日 12:02

国境なき医師団(MSF)は、人道援助をめぐる諸問題を共に考える会議、「人道援助コングレス東京2020」を11月26日~27日にオンライン開催する。

MSFは、民間で非営利の医療・人道援助団体。紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けている。現在世界では、紛争の長期化、難民・国内避難民の増加、気候変動や新型コロナウイルスといった感染症の流行などにより、人道援助の形態は多様化し、必要とされる資金や人員も増大。また、自国第一主義の台頭、対テロ政策、国境封鎖による難民受け入れの停滞などにより、人道援助の実施がより困難な状況に直面している。

このような状況では、人道主義や「独立・中立・公平」の原則に基づいた人道援助のあり方を再認識することが、非常に重要となっている。MSFは、これまでドイツ、オーストリアにおいて「人道援助コングレス(Humanitarian Congress)」を他団体とともに開催してきたが、今回、日本で初開催するにあたり、人道援助をめぐる諸問題を共に考える場をつくり、国内でも議論を深めていくことを目指す。

日本で初開催となる今回は、「コロナ禍における人道援助とその課題」をテーマに、人道援助にかかわる各界の識者が、医療施設への攻撃や、新型コロナワクチンなど医薬品の分配問題、長期化するイエメン危機といった議題について発表・討議する。

参加費は無料。日時は11月26日17時~21時30分、11月27日17時~21時40分。

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