2020年10月21日 16:51

ゼータ・ブリッジは、2020年上半期(4月~9月)の全国地上波25局、BS放送6局にて放送されたテレビCMの放送回数と放送時間を調査し、集計した。
それによると、テレビCM放送回数・時間ともに、4月~9月のすべての月で前年同期を大幅に下回っていた。特に、緊急事態宣言後の5月の減少が一番大きく、放送回数前年比80%、放送時間前年比86%となっていた。
また、放送回数増加カテゴリ1位は、「映像」で、前年比178.6%。この1位「映像」は、BD/DVD作品を紹介する内容になっており、コロナ禍でのおうち時間の過ごし方を提案し、少しでも消費者に楽しんでもらいたいという企業の思いから放送回数が大幅に増加したと考えられる。放送回数減少1位は「電車・航空」で、前年比23.6%だった。
増加カテゴリで注目すべきは、4位「その他」に含まれているフードデリバリーサービス。「ウーバーイーツ」は、2019年4月~9月の合計放送回数は491回に対し、2020年同期は1374%増の6747回。「出前館」は、2019年4月~9月の合計放送回数は231回のところ、2020年同期は3249%増の7608回と、大幅に放送回数を増やしている。放送回数増加ランキングTOP5にランクインしているカテゴリは、2020年上半期で大きく変化した生活スタイルをサポートするものであり、テレビCMはその時代を映していると考えられる。
放送回数減少カテゴリに関しては、4~5月は大幅減少したものの、6月以降は放送回数増加の兆しが見えた。