2020年10月15日 15:52

モーションリブは、 汎用力触覚ICチップ「AbcCore」により、低価格な模型用小型モータ使って力触覚を伝送をする技術を開発した。
汎用力触覚ICチップ「AbcCore」は、リアルハプティクスをモジュール化し、リアルタイムな力加減の計測と制御を実現。また、力加減をデータ化して、遠隔地に伝送。双方向に力触覚を伝え合うことを簡単に実現する。さらに、独自の力推定アルゴリズムにより力センサの設置が不要。加えて市販のアクチュエータ・機器を使用して力の制御が可能であり、既存システムへの組込みも容易。
リアルハプティクスによる力触覚を有する遠隔操作は、人間が入れない危険環境の作業代行や、職人による官能検査、あるいは製造・保守業務のリモート化など、産業用途において幅広く活用検証が進んでいる。しかしながら、これまでリアルハプティクスを適用した装置を構築するためには、高価格なサーボモータが必要となり、装置製作が高コストになる傾向にあった。
今回開発した技術を利用することで、低価格な模型用小型モータを活用できるため、力触覚を有する装置を低コストに構築することが可能となる。これにより、目下応用研究開発が大きく進んでいる産業分野にとどまらず、家電・ホビー・エンターテイメントなど幅広い民生分野においても、低価格な普及型製品への適用可能性が広がる。