2020年10月15日 14:04

角川文化振興財団は、11月6日、同財団が運営する「ところざわサクラタウン」内に「角川武蔵野ミュージアム」をグランドオープンする。
「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAと埼玉県所沢市が共同で進める「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設。「角川武蔵野ミュージアム」のほか、書籍製造・物流工場やKADOKAWAの新オフィス、イベントスペース、体験型ホテル、ショップ、レストラン、商業施設などを建設する。
「角川武蔵野ミュージアム」は、世界的建築家の隈研吾さんが手掛けた、図書館と美術館と博物館が有機的に結合した他に類のない文化複合施設。これまで世界のミュージアムを数多く手がけてきた隈さんの建築物の中でも特に異彩を放っている。また、その内部の空間においても、人間の頭の中を再現したような複雑に入り組む本棚の空間が、グランドオープンを前に多くのメディアで取り上げられ、大きな話題となっている。
高さ約8メートルに及び、360度本棚に囲まれたこの「本棚劇場」は建物と同じ隈さんのデザイン設計。違い棚のように互い違いに複雑に入り組み、立体的、流動的に連なって、まさに脳の構造をイメージした造りになっている。また本棚劇場の大きな特徴は、3台のプロジェクターを使って8mの本棚に投影されるプロジェクションマッピングだ。「本と遊ぶ、本と交わる」をテーマにアナログとデジタルが融合し、実際の本が能動的に来場者に語りかけ、映像や言霊が降り注ぐようなデジタル映像を体感できる演出が予定されている。