2020年10月14日 15:01

2022年度の高校の学習指導要領改定で本格導入される「総合的な探究の時間」を中高全学年で取り組む追手門学院中・高等学校は、探究学習のプロセスと学びの成果を見える化しようと特別サイト「O-DRIVE」を開設した。

このサイトでは、全学年が週2時間取り組んでいる探究学習の授業内容や生徒たちのリフレクション(経験を振り返り知識にしていく活動)を活動ごとに随時発信している。具体的には、中1では自己認知と周囲との関係作りをテーマにブロックを使った創作活動をしたり、高1では自分の多様な価値観に気づくため、好きなものをリスト化し、動画の作成に挑戦したりしている様子だ。

また、探究科が掲げるコンセプト「まずは、やってみる」を体現して行動する生徒の夢や想いを掲載するコンテンツも設けている。さらに、探究科の教員のコラムページを設け、教科への思いや自己肯定感の向上に繋がった自身の体験なども紹介している。また、昨年、探究学習に対応した「脱・教室」がコンセプトの新校舎を設立し、探究活動で先行するアメリカの私立中学校ミレニアムスクールと教育連携協定を締結した。

今後も探究学習の先進的なモデル校を目指して、国内外で実施されているプログラムを授業に取り入れ、そのプロセスと成果を「O-DRIVE」で可視化して発信することで、社会に取り組みを還元しつつ、新たな学びのスタンダードを作っていく。