2020年10月13日 18:45

追手門学院大学で地域連携などに取り組んでいる成熟社会研究所の学生プロジェクトチームが、大学のある地元茨木市特産の赤しそと茨木市の姉妹都市である小豆島町のビール醸造家を繋ぎ、新しいクラフトビール「しそとことん」を商品化(酒税法上は発泡酒)した。
商品化に取り組んだのは、成熟社会研究所で学生研究員をしている3、4年生合わせて9人。学生と小豆島との関わりは2016年に研究所の共同研究に学生が参加したところからスタート。調査を通じて島民との繋がりが深まり、島との交流の形を模索する中、島のビール醸造家との連携でクラフトビールをつくる企画が生まれた。副原料として茨木特産の赤しそを使うことを提案したのは学生だ。
学生たちは茨木市見山産の赤しそ・16キロを小豆島に持ち込み、醸造家と仕込みを行った。赤しその葉を副原料として完成したビールは少し赤みがかかった色あいで、後味にしその風味がほんのりと香る。「しそとことん」という名称や瓶に貼る赤しそをモチーフにした温かみのあるラベルのデザインも学生が手がけ、250本を商品化した。またSNSを用いて醸造過程を発信したり、茨木市の酒屋などの店舗に営業活動を行ったりするなど、販路拡大と商品PRにも取り組んでいる。
クラフトビール「しそとことん」は、330ml瓶6本セット4800円にて10月15日からインターネット販売をするほか、小豆島の店頭にも並び、茨木市内での販売も予定している。