2020年09月24日 14:09

グンゼは、創傷被覆材「セラジェネシス」(米国以外での販売名「ペルナック」)について、米国医療機器大手のMisonix社(ミソニックス社)と米国における独占販売契約を締結した。
グンゼは1993年6月、厚生労働省より「ペルナック」の製造販売承認を取得し、以来、熱傷III度、外傷性皮膚欠損、腫瘍・母斑切除後の皮膚欠損などの疾患の治療に使用される医療機器として、国内で販売してきた。ペルナックは国内の60%以上の大学病院で採用されており、販売当初から患者のQOL向上に貢献している。また、海外においては、CEマーキング、各国薬事承認を得て、欧州、中東、南アフリカ、中国、韓国、ブラジルを中心に販売。今年4月には米国FDAの510(k)認可を取得し、販売開始に向けて準備を進めてきた。
ミソニックス社は、ニューヨーク州ファーミングデールに本社を置き、強固な販売網と医療現場との幅広いネットワークを有している。治療成果の向上を目的とした低侵襲治療用超音波医療機器および再生組織製品の展開を推進、豊富な販売実績を誇る。今回、「ペルナック」の製品特性やこれまでの国内外での臨床実績が評価され、世界最大となる米国市場への参入実現に向けて、同社との独占販売契約を締結するに至った。同社を通じ、10月から先行販売を、2021年1月より本格販売を開始する。
今後は、米国内での販売拡大に努め、現在展開中である欧州、中東、アジアにおける販売拡大と合わせ、2025年度海外売上高10億円を目指す。