2020年09月14日 10:12

リンクルージョンは、ミュージックセキュリティーズが運営するインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」にて「ミャンマー農村ラストマイル配達ファンド」の募集を開始した。
「セキュリテ」は、個人が1口数万円の少額から出資できるインパクト投資プラットフォーム。経済的なリターンを求めるだけではなく、それぞれの地域で抱える課題や貧困や環境などの社会的な課題に対して、個人からの出資を通じて解決しようとする経済的な価値と社会的な価値の両方を追求する新しい投資の仕組みだ。
リンクルージョンは2016年から金融市場が急拡大するミャンマーにおいて小口金融(マイクロファイナンス)機関向けのクラウドサービス「JBRAIN」を提供、ミャンマー市場でトップシェアを誇る。2019年には金融事業の顧客基盤を活用した新規事業として、個人商店を対象としたB2Bコマース事業を開始した。食料品や日用品などをモバイルで受注、店頭まで毎週定期配送している。10店から始めたサービスは1年あまりで500店を超える個人商店に拡大している。
個人商店は、スーパーもコンビニも存在しないミャンマー農村の人々の生活インフラで、同社契約店の8割近くは女性が商店主だ。しかし1店1店の規模が小さすぎるうえ物流網が未発達でメーカーや卸業者の配送がほとんど存在せず、彼女たちは仕入れのために1時間以上かけて街に買出しに出掛ける必要がある。「ミャンマー農村ラストマイル配達ファンド」では、このような個人商店に食品・日用雑貨などを配送するサービスの拡大に必要な設備費及び運転費の一部を募集する。