2020年09月11日 17:00

アドビは、北海道大学との共同研究において、デジタルリテラシーの向上を通じて創造的問題解決能力の育成を目指すオープン教材を開発、このほど第一弾を公開した。
アドビは2019年度より北海道大学大学院を含む5大学において、Adobe Creative Cloudを活用しビジュアル表現を学ぶ「デジタルクリエイティブ基礎講座」の単位が取得できる授業として開講しており、今回のオープン教材の開発においても同講座の内容を提供しているほか、アドビが派遣した授業講師が教材内容の監修として参加している。
この度のオープン教材では、教育学とデザインの知見をあわせ、学生自身の学びや研究をデジタルツールでビジュアル表現に落とし込み、他者と共有して発展させるための方法論や基本原理を提供する。「第1章. はじめに」では、教材の使い方や学び方について理解し、「第2章. デジタルプロダクトの読解」では、デジタルプロダクトと人との接点に生まれる相互作用を観察・分析・評価する観点を学ぶ。「第3章. デジタルプロダクトの設計」では、デザイン思考を活用して探究的な課題解決に取り組む方法を学ぶ。最後に「第4章. デジタルプロダクトの制作」では、ビジュアル表現やデジタルツールを活用してコミュニケーションを強化する方法を学ぶ。
開発したオープン教材はまず、2020年7月に北海道大学の初年時向け授業「大学生のためのデジタルリテラシー入門」の教材として活用された。今後は連携大学での利用や、オープン教材をもとにした公開オンライン講座の開講も計画中。