2020年09月10日 17:40

アガサは、9月10日、アガサが提供する医療分野向け文書管理クラウドサービス「Agatha」(アガサ)に、新機能を追加した「Agatha IRB V2」を発表、リリースを開始した。Agathaは、医療機関、製薬・医療機器企業などの治験・臨床研究の文書を、クラウド上で共有・保存・管理を可能にした文書管理サービス。

2016年3月のサービス開始以来、日本並びにグローバルでサービス提供しており、日本国内では、臨床研究中核病院の8割で使用実績がある。1つの医療機関で発生する紙の量は年間80万枚、2.2トン、2トントラックを超える量といわれている。そんな中、コロナの患者が触った紙を介して感染する事例が発生し、紙を使用しない方法への急速な転換が求められている。

また、コロナの治療薬やワクチンの開発にも時間がかかっているが、現在、他の薬の治験で遅延が発生しており、新しい薬を待つ患者のもとに薬が届けられるまでにさらに長い時間がかかってしまう状況となっている。

上記の問題を解決するため、紙の資料を電子化し、医療機関と製薬企業が共有できる「Agatha IRB V2」をリリースする運びとなった。Agatha IRB V2は、医療機関と製薬企業間で紙の書類を受け渡ししたり、製薬企業担当者が医療機関への訪問を行わなくても、治験を遅延なく進められるための新機能を追加した。医療機関が利用するAgathaの環境に、製薬企業担当者が安全にアクセスし、治験の資料の管理に参加できる仕組みとなっている。