2020年08月24日 12:28

小学館は、第2回「日本おいしい小説大賞」受賞作を発表するとともに、第3回「日本おいしい小説大賞」の作品応募を開始した。

小説家にとって腕の見せ所と言われているのが、食の描写だ。池波正太郎「鬼平犯科帳」の魅力は数多くあるが、作中に出てくる食べ物があまりに美味しそうであることも、その一つであることは間違いない。また、どんな小説を読みたいか30代~50代の女性(本を買って読む習慣のある主要層)にアンケートすると、「食にまつわるお話」とこたえる人の比率は非常に高くなっている。今も昔も食小説には一定以上のニーズがある。食の描写に秀でたフィクションの書き手の発掘を目的として創設した「日本おいしい小説大賞」は、今回第2回目の受賞者の発表を迎え、同時に第3回目の作品応募を開始した。

2019年8月より募集を開始した第2回「日本おいしい小説大賞」は、総応募数134作の中から2度の選考を経て4作の最終候補作を選出、選考委員の山本一力さん、柏井壽さん、小山薫堂さんによる最終選考会で、さまざまな議論が重ねられた結果、幸村しゅう「私のカレーを食べてください」の大賞受賞を決定した。

また、引き続いて第3回「日本おいしい小説大賞」の募集を開始する。古今東西の「食」をテーマとする、エンターテインメント小説で、ミステリー、歴史・時代小説、SF、ファンタジーなどジャンルは不問。自作未発表、日本語で書かれたものに限る。

第2回「日本おいしい小説大賞」について / 第3回「日本おいしい小説大賞」応募要項など