2020年08月17日 18:26

ジェーシービー(JCB)とナウキャストは、現金も含むすべての消費動向を捉えた国内消費動向指数「JCB消費NOW」の7月後半(7月16日~7月31日)、7月全体(7月1日~7月31日)の速報値を更新した。
調査によると、7月前半より「小売総合」は若干回復したものの「サービス総合」の回復基調が止まっており、「全総合」の回復基調は足踏みが続いている。新型コロナウイルス感染症拡大前に比べて大きく消費が落ち込んだ外出型のサービス業種の回復傾向には差がみられており、7月後半、政府による「Go To トラベル」キャンペーンが始まる中、「旅行」は回復傾向が鈍化し、「交通」は悪化傾向。一方で、「宿泊」は回復傾向が続いており、遠出せず近場で余暇を楽しむ傾向が高まっている可能性が考えられる。
「外食」や「娯楽」は回復傾向が続いているが、「映画館」は回復傾向がみられない。しかし「EC」や「コンテンツ配信」といったデジタル消費はコロナ感染拡大前に比べて10~20%以上の高い伸び率が続いている。
ただ、「EC_飲食料品小売業」「EC_機械器具小売業」はコロナ前に比べて成長を維持する一方で、ECモール等を含む「EC-各種商品小売業」や、「EC_織物・衣服・身の回り品小売業」「EC_医薬品・化粧品小売業」「EC_その他小売業」は伸びが鈍化しており、EC内でも業種ごとに差がでてきている。