2020年08月12日 18:52

長崎県長崎市、諫早市、大村市と、佐賀県および福岡県の関係市が申請した「砂糖文化を広めた長崎街道 -シュガーロード-」が、6月19日、文化庁認定の「日本遺産」に選定された。これを記念し、日本橋長崎館では、8月12日~31日の間、長崎街道沿いの砂糖文化を受け継ぐ県内の商品を紹介する「シュガーロードコーナー」を設置する。

長崎街道「シュガーロード」は、小倉と長崎を繋ぐ全長228kmにおよぶ、山を越える道程が多い険しい街道。室町時代末頃から江戸時代、西洋や中国との貿易で日本に流入した砂糖は、日本の人々の食生活に大きな影響を与えた。なかでも、海外貿易の窓口であった長崎と小倉をつなぐ長崎街道沿いの地域には、砂糖や外国由来の菓子が多く流入し、独特の食文化が花開いた。このように砂糖や菓子と関わりが深いことから、長崎街道沿いの地域は、近年、シルクロードになぞらえて、砂糖の道「シュガーロード」という愛称を得ている。

日本遺産に認定されたストーリー「砂糖文化を広めた長崎街道 -シュガーロード-」を構成する文化財は全52件。本県では、「長崎街道」および、長崎市の「出島和蘭商館跡」「崇福寺」、「カステラ」、「有平糖」など、諫早市の「大村街道」「諫早おこし」「諫早おこし道具」など、大村市の「松原宿」、「へこはずしおこし」、「大村寿司」など、計24件が構成文化財に認定された。

「シュガーロードコーナー」は8月12日~31日、日本橋長崎館にて展示。

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