2020年07月17日 15:25

つくろい東京ファンドは、ピッコラーレおよび合同屋と協働し、本人負担ゼロで通話可能な電話番号を付与した携帯電話を渡す支援スキーム「つながる電話プロジェクト」を開始する。
支援活動の中で出会う、さまざまな背景から公的な福祉サービスや仕事・住まいを失ったりアクセスできない状態におかれ社会的孤立を抱えている人々の多くが「音声通話可能な携帯電話を失っている」状況であることが判明している。「音声電話可能な番号」(それが使える端末)は、事実上の「社会的なID」となっており、それを持ち・維持することができなければ行政のサービスや就職や不動産契約といった「ふつうに社会生活を営むためのサービス」へ著しくアクセスしづらい社会となっている現実がある。
これを解決するため、「つながる電話」プロジェクトでは、電話を失った人へ「受信が完全に可能で、発信は2箇所」に設定し、事務局側で管理可能な電話番号を設定した携帯電話を本人負担ゼロで渡す。その上で最長2年間まで、通話料などランニングコストも無料で使ってもらう仕組みとなっている。
つくろい東京ファンドは、2014年6月、「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、東京都内で生活困窮者の支援活動をおこなってきた複数の団体のメンバーが集まり設立した。今回のプロジェクトの運営は、共同企画およびサービス認証をピッコラーレ、通話アプリを含むシステム開発を合同屋、共同企画および運営事務局をつくろい東京ファンド/東京アンブレラ基金の枠組みでおこなう。