2020年07月14日 18:51

株式会社TBMは、世の中に排出される廃プラスチックを適切に再生利用するため、再生材料を50%以上含む新素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表した。CirculeXは、植物由来樹脂や石油由来樹脂、石灰石を主原料にしたLIMEX(ライメックス)など、用途に合わせて、再生材料に混ぜ合わせる材料を選択し、顧客の多様なニーズに応える。

従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%であるが、LIMEXは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有している。さらにLIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX製のプラスチック成形品(LIMEXペレットを加工)を製造することが可能。

またLIMEXは石灰石を主原料とし、石油由来樹脂と組み合わせてつくられているが、石油由来樹脂をバイオ由来の素材に置き換えたBio LIMEX製品を発表(袋の代替製品)。石灰石という豊富な資源を主原料とするLIMEXは、水や石油などの偏在性の高い資源への依存度を抑える素材であり、CirculeXは、様々な再生材料とのマッチングが可能な資源の循環を促進する。

製品用途としては、包装資材や物流資材、建築資材など幅広い領域での製品開発を目指しており、同社はCirculeXの展開と合わせて、捨てられてしまうプラスチックやLIMEXの回収を強化することで、効率的な資源循環モデルの実現を目指す。