2020年07月14日 13:35

パナソニックは、介護施設における夜間巡視などの見守り業務の負担軽減を実現する新しい介護業務支援サービス「ライフレンズ」の提供を7月より開始する。

パナソニックは、介護施設の運営負担軽減と入居者のQOL向上を目指し、「みまもり安心サービス」を2016年から提供してきた。今回、さらに夜間巡視などの見守り業務の負担軽減を実現するため、シート型センサーと、AI機能搭載の「Vieureka(ビューレカ)カメラ」を活用し、遠隔からの見守り機能を進化させたシステムを開発した。

「ライフレンズ」は、シート型センサーとVieurekaカメラの組み合わせにより、介護職員がこれまで訪室でしか把握できなかった入居者の状況を、リアルタイムで遠隔から確認することが可能。離床時など、確認が必要な時に映像でチェックできるため、訪室に頼らない効率的な巡視オペレーションが可能になり、夜勤職員の業務をサポートする。また、同サービスの導入により、訪室回数削減による介護職員の負担軽減に加え、不要な訪室による入居者の覚醒を減らすことができる。また、必要な人にだけ訪室することで、より充実したケア提供の時間を増やすことが可能になり、入居者のQOL向上にもつなげることができる。

同システムにおいては、介護サービス事業を展開するHITOWAケアサービスと、実際の施設における共同実証を行い、夜間巡視にかかる業務時間を約91%削減できる効果を確認した。本効果検証結果に基づき、新たな介護業務支援サービス「ライフレンズ」として提供を開始する。

ライフレンズ