2020年07月13日 17:24

WOTA(ウォータ)は、断水による水不足を解決し、避難所の衛生管理向上を目指すプロジェクト「#避難所の衛生を守れ」を7月10日より始動した。

水循環を用いた次世代の分散型水インフラの研究開発・事業展開を手がけるWOTAは「すべての避難所に、入浴と手洗いを」を掲げ、水道がなくてもシャワーや手洗い可能な水循環システム「WOTA BOX」を提供している。「WOTA BOX」は、水循環の技術により、排水をろ過して繰り返し循環させることで、排水の量を通常の50分の1以下に抑えることが可能となり、100Lの水で約100回のシャワー入浴を実現する。配管工事が不要で電源さえ確保できれば短時間で設置して快適な水を使えるため、災害時をはじめ、屋外イベントなど様々なシーンでの活用が期待されている。AIによる水質監視・管理により、常に安全な水を利用可能だ。

洪水や地震など災害発生後、上下水道を含む災害復旧には1週間~最大1カ月かかると言われており、災害後の生活課題にまず挙げられるのは「入浴」。さらに、避難所では生活の約9割を占める生活用水が使えない状況となっており、その結果シャワーや手洗いが満足にできず、不衛生な環境による感染症の蔓延リスクが問題となっている。同社では、まずは猛威を振るう令和2年7月豪雨によって避難所生活を余儀なくされている多くの人の衛生環境を守るため、WOTA災害用パッケージを避難所に無償提供する。

設置場所は、熊本県を皮切りに、状況に応じて順次展開予定。設置開始日は7月10日より順次。

WOTA