2020年07月13日 09:28

亀岡電子は、任意の場所に設置したセンサが浸水を検知すると、LINEで知らせる安価なセルラー通信式浸水検知センサ「KAMEKER2」を開発した。

日本全国で水害が多発しているなか、各自治体では危機管理型水位計や防災カメラの設置が進められている。しかしながら、これらの機器は設置工事費を含めると1基数百万円になるものが多く、主要な河川等限られた場所にのみ設置されているのが現状だ。

亀岡電子が京都府福知山市で実施したヒアリング調査によると、「大きな河川の水位や、離れた場所の防災カメラ映像を見ても自分事にならず直接避難に繋がらない」「もっと身近な場所の浸水情報を直接知らせてくれるようなセンサがあれば欲しい」などの声が聞かれた。セルラー通信式浸水検知センサ「KAMEKER2」はそのような市民のニーズに応える形で開発。河川の水位を測るセンサではなく、内水氾濫時に早期に浸水する低い土地や住宅近くの水路脇に設置することで、住民の避難に直結するより身近な浸水情報を提供できる、他には無い特徴を持った商品だ。

「KAMEKER2」は、シンプルな機能で圧倒的な低価格を実現。乾電池駆動、セルラー通信式なので設置にかかる電源引込工事、ネット配線工事等が不要で設置が簡単。LTE通信が届く場所であればどこにでも設置できる。浸水を検知するとLINEでお知らせし、浸水しているセンサを地図上で見える化する。2020年度はモニター利用を受け付け、2021年度に複数の自治体や企業への導入を目指す。

本体価格は、1基9万円(税抜)予定。

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