2020年07月07日 16:03

アイ・シー・ネットは、外国にルーツのある子ども向け教育事業「てならひ」を、8月1日より開始する。
日本で暮らす外国人は年々増加し現在では約300万人となっている。このうち義務教育相当年齢の子どもは約12万人。2019年に行われた調査では、全体の半数近い約5万人が日本語がわからないまま学校で授業を受けており、約2万人は学校に通っていない(通えていない)不就学状態であることがわかった。これまで、外国ルーツの子どもたちへの日本語教育は各学校や地域ボランティア・NPOが担ってきたが、今回のコロナウィルスの蔓延により活動場所である公共施設などの閉鎖によって支援が止まり、多くの子どもが学習機会を失ってしまった。
本事業では、外国にルーツを持つ子どもたちに向け日本語・各教科の学習機会を提供するとともに、独自のサポート体制による高い学習効果を提供する。本事業は、義務教育の学習内容を理解度に合わせてレベル分けしていることが特徴。理解度のバラ付きを考慮し、実学年での学習内容に縛られず、個人の学力に合わせて学習を進めていく。また、オンライン授業を受講するためのPCやタブレットなどが整っていない家庭を考慮し、課題はプリントの郵送と、スマホからアクセスできるオンラインテストを併用する。
当面の間、サービスは無償提供とし自治体・教育委員会・学校等と連携してサービスを展開していく予定。「てならひ」の更に詳しい内容については、7月17日・19日にオンライン説明会を開催する。
説明会参加費は無料。