2020年07月06日 16:58

凸版印刷はこのたび、軟包装のデジタルプリントを汎用のラミネーション機械で加工でき、レトルト殺菌対応製品に使用可能な接着剤を開発した。

これにより、これまで小ロットのため既成の無地袋にラベル貼りで対応していた商品でも、デジタル印刷によって小ロットでオリジナル印刷展開が可能になった。デジタル印刷を使うことでラベル貼りの手間を軽減し、人手不足の課題解決に貢献する。最低ロット1000枚からの小ロット対応が可能で、パッケージ及びラベルの余剰品を削減でき、環境負荷が最小となる包装設計が行える。

また、デジタル印刷で130度×30分のレトルト殺菌に対応。耐熱性・耐水性の向上によりレトルト用途以外、内容物が液体・ペースト・重量物であるなど、従来対応できていなかった用途にもデジタル印刷の活用を実現した。さらに、従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的だったが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できる。

デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現。商品の小ロット展開はもちろん、テストマーケティングや数量限定パッケージなど、幅広い用途に活用できる。

本製品は2020年7月1日から食品やトイレタリー、化粧品業界などの国内市場に向け提供を開始し、2021年に約3億円の売上を目指す。詳しくはこちら