
理系プロフェッショナルの採用を行う「転職ナビ」約400サイトおよび「SCOPE」に掲載されているアスタミューゼが保有する約60万件の求人データから、「AIエンジニア」の採用要件が可視化された。
それによると、AIエンジニアの年収(下限)の平均は466.3万円で、最も比率が高いのは400万円~500万円(32.5%)、次いで500万円~600万円(23.8%)と、この二つのボリュームゾーンで50%を超える。国税庁による日本の平均年収429.6万円と比較すると30万円以上も高い結果となった。また年収(上限)の平均を見てみると、914.3万円と非常に高い結果に。最も大きい年収レンジは1000万円~1500万円で36.4%。また900万円~2000万円以上で50%を超えており、各社、かなりの高い年収(上限)を定めており、採用ニーズが極めて高いことが分かる。
業種は「ソフトウェア・情報処理」で54.8%と群を抜いて多い結果となった。第二位は「自動車・輸送」28.6%。次いで「機械・電気」26.2%、「インターネット」23.8%と20%を超え、ITテクノロジーの企業のみならず、日本のモノづくりを支えるメーカー企業の採用ニーズが高いことが伺える。
必要条件として頻出する単語を抽出し、上位からランキング化したところ、総じて見ると、プログラミング言語はPythonが35.0%とトップであったが、必要とされる言語も様々だった。一方で「プロジェクトマネジメント」が14.6%であることからも、技術に加えて、リーダーシップやプロジェクトのリードといった能力も求められることが分かる。