2020年06月22日 17:34

「プライドハウス東京」コンソーシアムは、5月11日(月)~6月14日(日)まで、新型コロナウイルス感染拡大やその防止政策のなかで、若い世代のLGBTQなどのセクシュアル・マイノリティ(LGBTQ)が抱える不安や困難についての声を集める緊急アンケート調査「LGBTQ Youth TODAY」を実施した。
調査によると、LGBTQユースの約37%が、普段から自身のセクシュアリティについて安心して話ができる人・場所がなく、更にコロナ禍で「つながりがなくなった」「つながりづらくなった」という割合は、36.4%にのぼった。また、LGBTQユースの73.1%が、家族などの同居者との生活において困難を抱えていると回答。
具体的には、「同居者からLGBTQでないことを前提とした言動がある」(41.6%)、「同居者にLGBTQであることを隠さないといけない」(36.3%)、「同居者がLGBTQに否定的な言動をする」(27.9%)という結果で、同居者のLGBTQへの無理解が困難の背景にあることがわかる。
さらに、LGBTQの学生の約35%が、普段から学校が安心できる場所ではないと回答している。コロナ禍において休校やオンライン学習に切り替わり、LGBTQの学生の約55%が進学・受験・就職等の進路についての不安を抱えていると答える一方で、約17%は「これからも学校に行きたくない」と回答。加えて24.9%が、新型コロナウイルス感染拡大前後で失業・休職/休業などを経験しており、38.5%が、今後収入が減少する見込みだと答えた。