2020年06月18日 12:55

ユーヴィックスは、同社の光触媒脱臭除菌システムが、JR西日本テクノスとの鉄道車両向け共同開発により、西日本旅客鉄道の特急列車車室内空気清浄機として採用されることが決定した。

サンスターは、健康寿命の延伸に向けて、お口の健康から全身の健康、そして人を取り巻く空気環境も含めた健康の増進や、心豊かな生活空間・移動空間を提供する製品、サービスの提供を行うべく事業活動を行っている。こうした事業戦略の一環として、2017年にユーヴィックスがサンスターグループに加わった。

サンスターの光触媒脱臭除菌システムは、室内の空気中に浮遊する臭気の原因物質や菌、ウイルスといった有害な有機化合物を、紫外光を使った光触媒反応で水と二酸化炭素などに酸化分解し、高い脱臭効果、菌・ウイルスの除去効果がある。空気清浄のための物質を車室内に放出せず、集塵フィルタなどの交換が不要でメンテナンスの手間が少ないことから、学校、保育園、住宅、オフィス、ホテル、商業施設、医療・介護施設などの室内空間の脱臭除菌用途に採用されている。

鉄道車両向けについても、JR西日本テクノスとの共同開発により、2016年に大阪環状線の鉄道車両の空気清浄機として採用され、光触媒担持チタンメッシュTMiP、紫外光ランプほか関連部品を納入している。これまでの運転実績から、車室内の空気質を良好に保つことが評価された結果、今秋以降、JR西日本の特急列車にも順次採用されることとなった。今後は、鉄道車両向け空気清浄機については「TiO Clean(チオクリーン)」の名称で展開していく。

ユーヴィックス